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札幌市のホームページに、以下のような告知が載っていました。一般市民を対象に列車が車両火災を起こした際の想定訓練を実施するというものです。東西線のひばりが丘駅近くに広がる東車両基地との間の回送線を走るようです。この区間は通常は無人運転が行なわれています。これはぜひとも乗ってみたい。同じ期間に五島列島ツアーに申し込んでいたのですが、抽選に当たったのでこちらに乗り換えました。札幌行きは、ＡＮＡ旅作とＪＡＬパック、それに阪急交通社の個人型ツアーを押さえておきました。ＡＮＡは全日空ホテル、ＪＡＬと阪急は京王プラザホテルですが、どこも同じような行程です。結局一番条件のいい阪急交通社にしました。 ＜札幌市役所の告知記事＞ ・募集期間 平成30年8月3日（金曜日）から平成30年8月31日（金曜日） ＜列車火災想定訓練の流れ＞ ＜案内状が送付＞
１日目（羽田〜札幌〜市内観光〜ビール園） 初の７３３系Uシート車 ＊画像（全日）は、こちらへ １ケ月前に続いて北海道行きである。今回もJR津田沼駅から京成リムジンで出発する。しかし、津田沼駅までのタクシーが手配出来なかった。予約していたリムジンバス第２便は、途中の京成津田沼駅乗車なら京成電車の始発で間に合う。急きょ京成駅乗車に切り替えた。電車が京成津田沼駅に到着すると小走りでバス停に向かった。今日は平日なので混んでいると思ったが、意外と少ない。車内に乗り込むと後部座席がガラガラだった。全員が乗り込めて羽田空港へ向かった。 羽田には定刻より５分早く到着した。早朝の羽田空港は各地からバスが続々と到着する。各社のバスを眺めている間もなく、１タミに入った。出発案内を見ると、搭乗予定の便は満席である。荷物は事前にホテルあてに送ってあるので、カウンターでの搭乗手続きはない。地下のフードコーナーへ朝食を食べに行くことにする。７時前に保安検査場を通過した。座って待っていると、満席なので「後の便へ変更した人には1万円差し上げます」というフレックストラベラーの案内が流れた。きょうは急ぐ旅ではないので、一瞬申し出ようかと思ったが、結果的には申し出た人を含めて全員が乗れることになった。 飛行機はB７７７−300機である。今の日本の航空機としては最大のキャパシティを持つ。搭乗が始まったが、改札機が１台故障してしまった。1台だけで捌いていたら７：３０分までには搭乗が終わらず、出発が遅れるハメになった。１０数分遅れて７：４３分にドアーが閉まった。 1か月前のANA機と比べて、革張り座席は豪華に見える。でもブラウン管式モニターが使われている古い機材だ。離陸の様子が流れた。機長は本田、CAは吉飼ほかが乗務しているとのこと。あっという間に北海道に達する。右側に北電苫東火力発電所が見えてきた。９：０５分に南側から着陸し、９：０８分に１０番ゲートに到着した。降機するとまずはJR新千歳空港駅に出むき、快速エアポートのUシートチケットを券売機で求めた。１葉で発券された。＜総販＞券ではなかった。１時間先の列車にして、ターミナルビルを見学する。もう地震で壊れた所は復旧していた。 ９時１５分発の快速は７３３系だった。普通車はロングシートになり、相対的に指定席（Uシート）の価値が上がった。しかし、車内の内装などは前の７２１系の方が数段上である。車内に入ってみると、想像以上に無札の客が多い。車掌は車内改札に余念がないが、正規の指定席券を持った人がオロオロしている。ＪＲ東の首都圏エリアの特急券やグリーン車制度を真似るべきだろう。 ・八千代台駅４：５８（京成普通・上野行き）→津田沼 ＊３６００系６連（3642に乗車）
さっぽろセレクトで羊ヶ丘展望台、藻岩山へ ＊画像（全日）は、こちらへ 札幌に着いた。有人口で無効印を押してもらって出場した。まずは構内にある札幌市の観光案内所に出向いた。ここで、「さっぽろセレクト」２３００円を購入した。藻岩山ロープウエイの他に２か所の観光施設を選べる格安チケットである。係の人が１時間ごとの羊ヶ丘展望台行きのバスを案内してくれた。羊ヶ丘行きは東急百貨店の前から出ているとかで、バス停の位置の地図をいただいた。 北海道中央バスの路線バスに乗るのは久しぶりだ。札幌ドームの丸い屋根が見えてきたら右折。しばらく走ったら羊ヶ丘展望台のゲートを通過した。ここから先は入場料がかかるエリアで、路線バスがそのまま入ってゆくとは珍しい。終点で下車すると、先に降りて行った人を係員が呼び止めていた。羊ヶ丘展望台の入場料金のを支払わなればならないからだ。こんなバス停は初めてだ。 私たちは「さっぽろセレクト」があるので、チケット提示で施設案内のチラシをくれた。前回羊ヶ丘展望台を訪れたのは、１９７６年に札幌市営バスの定期観光に乗車したときだったと思う。クラーク博士の銅像には覚えがある。因みに当時の定期観光は中央バスと札幌市営バスの２社あり、補助席まで満席で乗った記憶がある。 よく晴れていたので展望はよくきいたが、見るべき施設は少ない。売店・レストラン棟で昼食を食べようと入った。ここは団体客の食事会場として成り立っているようで、中学生の修学旅行生たちがジンギスカンを食べていた。室内が煙ったい。直ぐにできるカレーを食べて、なるべく早く外へ出た。ジンギスカンは夜に食べる予定である。 次は藻岩山ロープウエイに行く。羊ヶ丘展望台からは札幌駅前行きバスが１時間ごと、福住駅行きが３０分ごとにある。早く来た１２：３０分発の札幌駅行きに乗車した。いったん札幌駅に戻って藻岩山に行くのは三角形の２辺を走ることになる。途中で地下鉄の平岸駅が見えたので慌てて降車ボタンを押した。駅前なのでタクシーが止まっている。但し、反対車線なので信号を渡って乗車する。 札幌のタクシーは後部座席と運転席との間にアクリル板が設置されている。防犯対策と思われる。料金の支払いは小さく開けられた窓口状の切込みから支払う。やがて市電の軌道敷が見えてきた。ロープウエイ入口の電停前で右折する。ちょうど市電が接近していたが、電車を少し待たせてしまったようだ。 ロープウエイの山麓駅に到着。ロープウエイもモーリスカーも１５分間隔で運行されている。１３：１５分発のロープウエイで出発する。中腹駅でモーリスカーに乗り換える。前回は２０１３年に乗車している。鉄道事業法上の鉄道ではないが、レールの上を走ることには変わりないのでわざわざ乗りに来た。山頂に到着すると、きょうは雲の全くない秋晴れの絶景であった。石狩湾も樽前山もくっきりと見えた。 再び中腹駅まで降りると、ロープウエイ改札前には小学生の団体がたくさんいる。しかし、１５分間隔の間に１本割り込んで臨時運行が行われて、混雑は一掃された。そういえば、７６年の市営バス定観に乗った際にも、バス２台の乗客をさばくため、時刻表にはない臨時運行が行われたことを思い出した。 ・札幌駅前１１：２０（中央バス）→１１：５０羊ケ丘展望台
サッポロビール博物館とビール園 ＊画像（全日）は、こちらへ 山麓駅には市電の電停まで送ってくれるマイクロバスが停車していた。あっという間にロープウエイ入口まで戻ってきて、小さなロータリーに入った。下車すると市電の電停まで３０秒とかからない。電車が停車中であった。前方には先に出て行った電車が見える。久々の札幌市電である。道路の混雑はないのでスムーズに西４丁目まで戻ってきた。 西４丁目から地下鉄の大通駅に行き、南北線に乗車する。２つ先の北１２丁目で下車。北大構内の観光に移る。いちょう並木を歩き、構内を流れる自然河川を巡る。北大総合博物館が目に入ったので中を見学する。歴代の研究者の展示コーナーなどがあった。時間がなく駆け足だった次回再訪したい。生協では北大グッズが売られていた。パジャマにしようと半袖Tシャツを買ってみた。 北大からは徒歩で京王プラザホテルに向かった。館内に入ると「ご宿泊ですか」と係員が寄ってきた。カウンターでチェックインをする。試しにホテルのポイントカードが使いえないか聞いてみた。当然できないのだが、カード番号を登録してくれた。毎年正月に泊っているので、新聞の種類まで継承されて、翌朝には毎日新聞が入れられていた。 しばらく休んだ後、サッポロビール園にタクシーで出かけた。タクシーは煉瓦造りの古風な建物にある総合受付に横付けされた。まずは、ビール博物館に出かける。１時間間隔で見学ツアーが出発しており、サッポロビールの歴史を案内してくれる。サッポロ、エビス、アサヒが合併して大日本麦酒が成立した経緯や、戦後の集中排除のもとでサッポロ東京工場（吾妻橋にある）はアサヒビールが継受したことなど、初めて聞いたことが多かった。最後は創業当時の手法で作られたビールと今の黒ラべルとの飲み比べがあった。創業時のビールもなかなか行ける。 見学が済むと、予約していた１８時からジンギスカンを食べる。煙モウモウだが、天井が高いので意外と気にならない。食べ放題・飲み放題コースを選ぶ。中央に置かれたビールの醸造釜がビール工場の象徴のようだ。小１時間で切り上げて、ホテルへ戻った。あすはいよいよ地下鉄火災訓練である.。
＊京王プラザホテル札幌（泊）
２日目（ひばりが丘〜東車両基地〜開拓の村〜すすきの）
朝は札幌駅まで散歩してきた。6時を過ぎていたがまだ閑散といしている。この辺りは九州の博多駅とだいぶ様子が違う。人口は札幌市の方が格段に多いが、新幹線駅のあるなしで差が出ているように感じた。それとコンビニ以外の飲食店が全く開いてない。ホテルの朝食会場は訪日観光客で大混雑していたので、UCCやPRONTOなどと思っていたのだが、当てが外れた。 地下鉄の券売機で土日限定の「ドニチカきっぷ」を買っておいた。通常の１日乗車券より安い５２０円である。 センチュリーロイヤルの１Fコンビニでサンドウイッチなどを購入してホテルに戻った。部屋でゆっくりといただく。札幌ローカルのニュースをみて、８時過ぎに出かけた。南北線の札幌から１駅で大通へ、そこで東西線に乗り換えた。いずれも接続が上手くゆかず。５分以上待つことになった。２０分ほどで集合場所のひばりが丘に着いた。 コンコースを上がるとラチ外で受付が行われていた。参加者８０名を４グループに分けて、それぞれ色別のビブスを着用した。ここから先は撮影等はご遠慮くくださいとのことだったので、乗り歩き旅としては珍しく撮影をしていない。これが意外とよかった。写真を撮らなくてはという強迫観念から解放されたからだ。ここでもいつもの乗り歩き仲間のＫさんと一緒になった。しかも同じグループだ。 しばらく待機していたが、東車両基地へ向かう電車に乗るために乗車が始まった。ひばりが丘９：２６分発の新さっぽろ行きに乗車する。東車両基地はひばりが丘駅の南側に位置するが、ひばりが丘駅ホームから直接車庫へ行くことはできない。新さっぽろ方の渡り線を使って入庫する配線になっている。これが予想外の「普段は乗れない車庫線」乗車を生み出すことになった。今回は東車両基地への回送線だけと思っていたが、おまけが付いたのだ。 新さっぽろまでは定期列車だが、一般客の降車が完了するとドアーを閉めてホーム奥にある折返し線に動き出した。ここでスイッチバックする。折返し線に停車すると、サイドチェンジのために３名の運転士が通り抜けた。数分後に反対方向へ動き出す。室内灯は全部消えた。非常灯まで消えてしまった。この状態で新さっぽろ駅２番線へ入っていった。ホームにいた一般客が到着電車かと思って近づいてきたが、電気が消えたままなのでいぶかし気に見ている。直ぐに発車した。ここからは通常ならば自動回送システムによって無人運転が行われるそうだが、きょうは有人運転で回送される。 ひばりが丘が近づくと左分岐のポイントを渡った。９：３９分に専用線Ｂ線に到着した。２線ある立派な線である。ひばりが丘駅ホームと並行する位置にあるが、壁で仕切られているため、一般の人の目にふれることはない。２分ほど停車した後、大きく左カーブを描いて東車両基地へ入っていった。時速は２５キロとのこと。東車両基地は上下２階建てとなっており、地下に１０１〜１１１番線、地上部に２０１〜２１２番線が置かれて２３編成が留置されるという。電車は１０３番線に入っていった。 ・さっぽろ８：２４（南北線）→大通 ＊5000系7連（5307に乗車）
車両基地１０３番線〜B線 ＊画像（全日）は、こちらへ 地下の電留線である。ここで電車内の非常ボタンを押す体験、前面貫通路を開けてハシゴを装着する実技を行った。初めて知ったのだが、電車走行中は非常ボタンを押しても運転士ではなく列車指令所の係員につながる仕組みとなっていた。へえ、そうだったのと改めて感心したが、ハンドルを握っているので運転士にはつながらないということで不都合は起きないのだろうか。 地下車両基地の電留線に小１時間近く滞在し、これから先ほどのひばりが丘駅Ｂ線に戻る。ここで車外へ出る訓練に移る。私とＫさんは負傷者役を仰せつかり、負傷者というビブスを付けてスタンバイした。１０：４６分に車庫のシャッターが開いて動き出した。Ｂ線に到着すると、１１：０５分から訓練が始まった。運転士と司令員との間のやり取りがスピーカーから流れてきた。火災が発生したので発報信号を出して停車したとの前提だそうだ。 車内は非常灯のみになった。運転士はまずアースをする。札幌の地下鉄は鉄輪式ではなくゴムタイヤ方式のためアースは必須なのだろう。次に車止めを咬ませる。非常ハシゴをかけて車外へ脱出する。車外に出ると、応援の駅員さんが「到着したぞ」と大声で叫びながら到着。ほどなく札幌市消防局の消防隊が酸素ボンベにマスク姿で、北海道警察の特殊救助隊も完全装備で到着した。さっきまでのままごとから本格的な訓練になってきた。 駅員さんに誘導されて階段を登り、トンネル外へ避難する。ひばりが丘駅のコンコースに出た。一般のお客さんがいぶかしげに見ていた。コンコースに出たところで訓練が終了した。消防隊や機動隊の人と並んで「閉会式？」となった。札幌市交通局の局長から謝辞があり、議員さんも２名やってきていた。役所内では結構ハイレベルの位置づけがなされているのだろう。１１：４５分に解散となった。 ・ひばりが丘（103番線）１０：４６→ひばりが丘Ｂ線（火災訓練） 解散後は新さっぽろまで１駅乗る。午後からは「開拓の村」に行く予定なのだ。地下鉄を降りてターミナルビル内のラーメン店に立ち寄る。結構美味しいネギみそラーメンを食べた。「開拓の村」へはＪＲ北海道バスが通じているのだが、タクシー利用とした。 開拓の村では明治以後の道内の建物を移築して保存している。入場は「さっぽろセレクト」で入った。正面ゲートは「札幌中央停車場」の建物を転用したものだ。中へ入ると、村内のメインストリートに馬車鉄道が見えた。１スジの軌道に客車１両が待っており、その前で馬がスタンバイしている。１乗車２５０円とのこと。乗車位置では単線だったが、直ぐに複線に変わった。大した規模だ。ポイントには脱線ポイントが使われていた。 終点のソーケッシュオマベツ駅逓所前の手前で折返しのために単線になる。終点に着くと馬を客車から切り離し、水飲み場へ連れて行った。生き物なのだ。それにしても馬は終始下を向いておりいささか元気がなかった。 馬車鉄道を降りると、いま来た道を歩いて見学しながら戻った。どこも自由に入れるのがいい。起点まで戻ってきた。開村以来30年以上経つが、もっと注目されていい施設のように思えた。 帰りはバスに乗車する。久々のＪＲバスだ。車内に書かれた「ジェイアール北海道バス」という表記が他のＪＲバスとは違った印象を与える。北海道１００年記念塔（閉鎖されている）前を通過し、ＪＲ森林公園駅に立ち寄る。函館本線はこんなに近かったのだ。 新さっぽろから地下鉄東西線を大通で下車。丸井今井の地下に入ると、１ヶ月前に買ってきた奥尻ワインが置いてあった。思わず飛びついて買ってしまった。建ったときには一番の高層建築だった札幌市役所の前を通り、時計台を見に行くと、改装工事中で閉まったままだった。残念！ 近くの雪印パーラーに入ってコーヒーで一心地つく。札幌駅下のＪＲ北海道プラザのお土産物屋をのぞくと、丸井今井よりたくさんの種類の奥尻ワインが置いてあった。失敗した。 京王プラザホテルに戻り、一休みしたあと地下鉄ですすきのまで出かけた。今晩は札幌の知人が寿司屋に招待してくれている。店には看板がなく（あったかもしれないが小さくて目に付かない）、通り過ぎて戻ってきたらお目当ての店だった。５人でワイワイと美味しいビールと酒のつまみをいただく、寿司屋というより小粋な料理屋という雰囲気である。 雲丹がだめだと伝えると、天然のアオサに代わった。最後にすしを少しだけ頂く。ビールはアサヒビールだったので、副社長の話で盛り上がった。帰りはドニチカキップがあったが、タクシーに乗ってしまった。軌道敷のある道を通ってホテルまで戻った。きょうはなかなか充実した１日だった。 ・ひばりが丘１１：５３（東西線）→１１：５５新さっぽろ ＊8000系７連
３日目（中央バス定期観光〜小樽〜新千歳空港〜羽田）
最終日は小樽観光である。初日に回る予定も考えたのだが、中央バスの小樽・支笏湖・新千歳途中下車可のコースが帰路の飛行機に上手く接続するので、空港リムジン代わりに利用することにした。大きな荷物を引いてゆく労力が低減された。 札幌駅隣接の札幌バスターミナルまで歩いてゆく。発車オーライネットで予約していたので発券は直ぐだった。発車５分前に係員が乗り場へ誘導した。階段を１つ下りたところが定期観光バスの乗り場である。床下トランクに荷物を預けて身軽になった。 バスに乗り込むとガイドさんの案内が始まる。そこで衝撃的！？事実が・・・。「本日は札幌第一観光バスにご乗車いただきありがとうございます。」という。バス車体はたしかに中央バスの塗り分けだったと思ったのだが。 ホームページを見ると、小さく「札幌第一観光バスで運行」との表記があった。車体の表記は「ＣＨＵＯ ＢＵＳ」ではなく、「ＣＨＵＯ ＧＲＯＵＰ」となっていた。定観運行の委託を行なっているのだ。少しくたびれた車体だと思ったが、座ってみるとなかなかの座り心地である。座席を数えてみたら１０列だった。普通は１１列なのでシートピッチがゆったりしている。 札幌北インターから札樽自動車道に入る。乗客はわずか１２名である。全員が新千歳空港で下車とのこと。空港からは支笏湖を巡って札幌市内までゆくのだが、空港乗車のお客さんはいるのだろうか。 通り慣れた札樽道だが、ガイドさんの案内があるので新鮮な発見が多々あった。だから定観はいい。時刻表上は１時間の予定だったが、５０分足らずで小樽の市街地に入った。てっきり小樽運河そばの中央バスターミナルに入るのかと思ったら、何と一番の観光地である北一硝子前の路線バス停留所に到着した。これは便利だ。帰りもここから乗車とのことで、３時間のフリータイムとなった。 １ヶ月前にＪＴＢ旅物語のツアーで来たばかりなのだが、適当にショッピングを楽しむ。寿司屋が目立つが、昨日食べているので食指がうごかない。ラーメン店があったので少し早く昼食をとった。しかし、失敗だった。小樽駅まで歩いて散策する。駅構内の「なると」の対面販売でざんぎを購入し、アツアツを駅の待合室で食べてみた。こちらは美味しい。 ・札幌ターミナル９：０５（中央バス定期観光）→９：５５小樽 ＊札幌２２か3037（札幌第一観光で運行） 小樽駅から真っ直ぐ海岸線まで下りる。小樽資本の「かま栄」の工場売店で御土産を買う。きれいなお手洗いも拝借した。そうこうしているうちに集合時間の１３時となった。バスは発車の５〜６分前にバス停にやって来る。路面からの乗車なので楽だ。あっという間に出発した。 発車すると車窓からの見学として、北のウオール街、小樽運河を回った。たちどころに終了し、あとは新千歳空港へ向かった。ゆっくりと走っているので乗用車にバンバン抜かれる。でも路線バスなので仕方ないのだろう。 札幌付近からは前に同じ中央バスの空港リムジンが合流してきた。あちらもゆっくりしたスピードだが、追い越しはない。２台続行のような隊列で走る。やがて空港の定期観光専用のバスバースに到着した。ガイドさんがターミナルビル内の案内所に出向いていたが、どうやら乗客はゼロのようである。中央バスの定期観光コースが札幌第一観光以外でも行なわれているのかは知らない。そういえばニセコバスも＜ＣＨＵＯ ＧＲＯＵＰ＞塗装である。 時間があったので展望デッキに出てみた。滑走路が２本並行しているので、複々線のような運用である。それにしても次々に発着が行なわれ、さすが北海道の空の玄関である。 帰りも満席だった。しかも機内持込手荷物がたくさんあり、ダッシュボードに入り切らない。ＣＡさんはてんてこ舞いだった。私はチェックイン時に「宅空便」にしてある。到着空港から宅配便で翌日配達され、１個１０００円と格安だ。ＪＡＬは佐川、ＡＮＡはヤマトとの提携だ。 羽田空港に下りてリムジンバスの時間を見ると、津田沼行きより千葉中央行きの方が１５分早く出る。久々に千葉中央行きを利用することにした。空港を出ると首都高湾岸線は大渋滞中である。ほとんど動いていない。こんな時リムジンは便利だ。無線の指示で高速には入らず側道をゆく。何度か信号で止まったがものの数ではない。東京湾トンネル直前のランプからＥＴＣで入った。あとはスイスイである。 海浜幕張、ベイタウンと少しずつお客さんを下ろして検見川浜駅に着いた。数名が下車した。バス停から駅のタクシー乗り場までは少し距離がある。エキナカで買い物をしてタクシー乗り場に行ったら珍しく車がいない。しかし、直ぐにやってきたので無事帰宅できた。 今回の札幌行きは地下鉄の火災訓練で、東車両基地の回送線と、新さっぽろ駅の折返し線の２つに乗車できた。予想以上に収穫のある「普段は乗れない連絡線」の旅であった。 ・小樽１２：５５（中央バス定観）→１４：２３新千歳空港
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