今日は１，２時間目が空き時間だったので、嫁さんを定期検診のため小樽の市立病院まで送りに行ってきました。一緒に診察室に入り、産婦人科初体験。ぼくにとっては、一生お世話になることのない病院の未知なるゾーンへと足を踏み入れたのでした。

　最初は心音を聞く装置で、マイクらしき物をお腹にあてました。スピーカーを伝わって、「ドクンドクンドクン・・・」と早い鼓動が聞こえてきます。普通の人間の聞く心音とは明らかに異なり、ちょうど速さは大人の倍の速度なのだそうです。懸命に生きているんだなぁと実感。

　続いて、エコーをお腹に当てて、映った赤ちゃんを見ました。目があって、手があって、足があって、心臓があって・・・先生が一つ一つ画面を指さしながら教えてくれます。どんどん人間の形に近づいてきてきました。

　今日で２０週に入り、おおよそ６ヶ月になったそうです。大きさも頭の断面積が５�p、大腿が３�pくらいで、標準的な体型だとか。お腹の中で小さな命がスクスクと育っている姿を見て、ちょっと感動しちゃいました。

「これが、オレの子なのね」って。

そして、ひととおり診察が終わった後、「ど〜しても聞きたいっ」

「いや、まてよ。まだ聞くべきではない」

　という心の天使と悪魔の押し問答をやぶって、（結局、悪魔が勝ったのね）　ちょっぴり最後に先生にカマをかけるみたいに、

「まだ、男の子か女の子かはわからないですよね」って、おそるおそる聞いちゃいました。

すると、

「いや、わかりますよ」との声、

「ヒェ〜ッ、わかるんですかぁ」

ププッとそばにいた看護婦さんの笑い声。

「ええ、わかりますとも。どうしますか。知りたいですか？」

今度は先生がカマをかけてきました。んもう、いじわるなんだから。

「いや〜、その〜」

少々ためらっていたのち、

「どっちが欲しいんですか」と聞かれ、

ぼくは「どちらでも」、

嫁さんは「男の子」と答えた瞬間！

「男の子ですよ」

「ヒェ〜ッ、お、お、男の子ですかぁ〜」

聞いた瞬間、まるでお代官様にとんでもない年貢を要求されたときの農民Ａのように、腰を抜かしてしまいました。

　どっちかなんて、生まれるときにわかるものだと思っていたから、先生から言われたときはドキドキしちゃって。ほんと、久々ビビリました。

　でも、男の子だとわかった瞬間、ちょっぴりうれしかったような気がしました。なぜなら、うちらの子供で女の子は想像できなかったから。男の子だったら大体想像がつくのでホッとしたって感じです。１人目が産まれれば、次は女の子でもいいんですけどね。

　とにもかくにも、いきなり予告もなしに、産まれてくる子は男の子らしい（一応）ということが判明いたしました。

　これからは男の子だけに絞って名前を考えたいと思います。何か似合いそうな名前がありましたら、教えて下さい。

　（１２月２０日）