こんにちは。強力な寒気が南下し、何と本日10月17日北海道地方は全道にわたって初雪を観測しましたのでご報告申し上げます。　

　バーバリアンズの田尻さん曰く「去年も確か初雪は１０月１７日だったような」ということでした。まったくもってあまりにも早すぎる初雪に面食らいました。日曜日ですし、おとなしく家にこもって雪景色を楽しめれば何も問題はないのでしすが、今日はバーバリアンズＣチームの最終戦があるため、降りしきる雪の中を夏タイヤのままで恐る恐る雪道を運転しなければならなかったのでした。

　山側の広域農道は避けて、海側の国道５号線から小樽へ向かいます。どの車も夏タイヤのままなので、５０キロぐらいの速度で走っていました。蘭島を抜けて塩谷に入る頃は前が見えないほどの吹雪になり、正直いってビビリました。

　荒波が押し寄せる海岸に吹雪が吹き荒れる冬の日本海。う〜ん、運転にビビリながらも北海道らしい風景に思わず見とれてしまいました。本当にキレイな景色でした。

　小樽の田尻さん宅は天狗山のふもとに位置するため、余市以上に雪が降り積もっていました。天狗山スキー場のゲレンデも真っ白で数日降り続けば営業ができるのではないかと思えるほどでした。小樽までは来たものの、この気温（１度前後）と雪ではラグビーはできまい、と思いきや驚いたことに会場である野幌ラグビー場（江別市）は「雪なんて降っていない。晴れているから早く来い」ということでした。山間部の小樽と平野部の江別では天気がまるで違っていたのでした。案の定、田尻さんの車で野幌に着いたら明るい日が射し込んでおりました。しかし、試合中は雲行きが怪しくなり、雪が舞ってきました。まさしく寒中いや雪中ラグビーです。雪の中でラグビーをしたのはこれが初めてでした。

　余市に帰ってきた現在は雪もすっかり溶けて、みぞれが降る程度になりました。とはいえ、朝はまぎれもない初雪でした。これから約半年、北海道で雪の中での生活を送ることになります。

「北海道を甘く見ちゃいけないよ。ふふふ、今日は試運転だからね。覚悟しておきなさいよ」とばかりに雲の上にいる鬼が季節はずれの初雪を降らせたのでしょう。だって、まだ山の木々は紅葉の真っ盛りで葉が落ちていないのだから。

「ちょっと待ってください。木の葉が落ちないと枝が折れてしまいます」

きっと木もあせったに違いありません。

　ぼくも昨日煙突式の超強力ストーブを大枚をはたいて購入しました。今日煙突をつけてさっそくフル稼働しています。ぎりぎりセーフで間に合いました。外は氷点下近い気温でしばれますが、室内にいればすごく快適に過ごせます。また、車もすぐにでも冬タイヤであるスタッドレスに変えなくてはなりません。バッテリーを強力にしたり、不凍液に入れ替えたり、ワイパーもスノーブレードに変えたりと、いろいろやることが山積みされています。それだけに、今日の初雪は本当にびっくりしました。

　北海道の冬の過ごし方のコツを遺跡発掘のおじさんおばさんにいろいろ教えてもらっています。ポータブルストーブをいただいたり、煙突をもらったりして本当に世話になりっぱなしです。やさしい余市の人々に守られながら、初めての北海道の冬を乗り越えたいと思います。つい最近まで３０度近い気温でうなだれていたのに、もう、北海道は秋を通り越して冬に突入しました。１０月中旬といえば今まで住んでいた関東地方は２０度前後で一番過ごしやすい時期だと思います。それに慣れていたためか、北海道の早い季節のサイクルに追いつけていないかもしれません。でも、ここで生きるための知恵を教えてもらいながら、かしこく生きていこうと思っています。

　　長くなりましたが、初雪レポートを終わります。　　　　　　　　　　　　                           　（10月17日）