帯同レフを作ろう

チーム帯同の公認レフリーを作ろう

＝クラブチームの競技力・運営力の強化のために＝

全国クラブ大会パンフレットより

ラグビーの発展は、プレヤー、指導者などチーム関係者が「競技規則」の理解を深めるとともに、レフリーのレフリングが向上すること、言いかえると、「競技規則」の正しい理解と運用を、プレヤーとレフリーが共有できてはじめて達成されます。

レフリングの向上が、規律ある健全なラグビーの発展、また、よりエキサイテイングで、よりエンジョイできるラグビーの促進に不可欠だということは、異論がありません。そこで、各クラブが自チーム内に帯同レフリーを有することによって「競技規則」に関する理解を深めるとともに、各種のクラブ大会において帯同レフリーが相互の意見交換、交流を図り、レフリー自身のレフリングの向上に資することが制度の目的です。

レフリーもレフリングを通じてクラブライフをエンジョイすることが出来るのがクラブチームです。こうした制度の目的、趣旨をご理解いただき、クラブラグビーのさらなる発展と同時に、レフリーの地位向上、尊敬されるレフリーの確立に向けて、この制度を活用して行きたいと思います。

何はともあれ、クラブチームに公認レフリーがいないことには話になりません。各クラブは、自チームから公認レフリーを育成する努力を重ねて下さい。そして、その公認レフリーがチームと密着して行動でき、「ルール・コーチ」として活動できる環境を整えて下さい。すでに公認レフリーがいるクラブでは、そのレフリーのランクアップ（Ｃ→Ｂ→Ａ）を支援してあげましょう。また、二人目、三人目の公認レフリーの養成も行い、県内各クラブへ自チームから派遣できるくらいの運営力を蓄えて下さい。それが地域を代表して出場されているトップクラブの社会的使命です。

外部の公認レフリーに「お教えを請う」ことも必要ですが、まずは各クラブが自チーム内に有能な公認レフリーを抱えましょう。そのことによって、ルールに関する理解度、熟知度の向上、反則の未然防止・・等々、帯同レフリーはチーム力強化に直結します。

全国クラブ大会では、これまで地域代表チームである出場クラブに任意で公認レフリーの帯同をお願いしてきましたが、準備期間が経過したと判断し、本年度から全てのクラブに公認レフリーの帯同を義務化しました。各クラブがしっかりと自チームで公認レフリーを養成する義務を果たすべきことが明確になりました。

そこで、「自分たちの大会は自分たちで作る」という出場チーム参加型大会運営の一環として、これらの帯同レフリーの方々に、大会のレフリー（主審・タッチジャッジ）を担当して頂くシステムを正式に発足させます。細かな運用面での課題はありますが、帯同レフリーの方々にもレフリーという「ポジション」を通じてグランドでともに汗を流し、また、各地の帯同レフリーと交流し、ノウハウを交換する。これが「クラブライフ」の出発点となることを期待しています。

地域を代表して出場されているクラブチームの皆さんは、それぞれの地域で公認レフリーの発掘・養成にリーダーシップを発揮し、自チームだけでなく全てのクラブチームに公認レフリーが帯同できる環境作り、さらに、レフリーの地位向上にクラブチームの立場から貢献してゆきましょう。